これ以上はムリ
写真撮影をしてそれでおしまいかと思ったら、中でも勇ましいRさんが、さらに土堤をよじ登っていった!
Rさんに呼ばわる。
「向こう側はどうなってるう?」
「川がありますよお」
「土堤の先は?」
「びっしりのヤブですねえ」
「行けるかなあ?」
「いやあ、あれはムリそうだわあ」
Rさんがムリというのだから本当に無理なのだろう、と、引き返すことにする。
線路は、川を渡ると向こう岸の台地へふたたび登っていっていたはずだ。
そこから先はまた地図に道路として描かれている。
ニセコ町の東集落の南方の、221メートル標高点を通る道路がそれである。
実はこの道路は同じ年の春にニセコ側から地図の上で跡切れるところまで歩き済みで、そこから線路跡が谷へ降りてゆくのを見届けてあったから、それでよし、としたのである。
どうしてもこの先が気になり、なんともう一度北海道 旅行に出かけたのだ。
しかし、このときは雪も積もっていなければ、おいしい海の幸やジンギスカンにありつけたのでとても有意義な旅行だった。
さてところで、女性たち、といったけれど、男性も一人、しかも若い学生のH君がいたのだった。
彼はどうしたのだろう?
と気にしながらさっきの急直角点まで戻ったら、何と、そこでボサッとしているではないか。
彼はヤブこぎを敬遠して、そこで待っていたのだった。